年表2000〜へ返る

この指とまれ バリ島ツアー


今年6月恒例の「この指とまれバリ島ツアー」が滝本さん企画で実施され、中村さんご夫妻が参加されました。
遅くなりましたが、中村さんから長文の報告を頂きましたので、掲載いたします。  
                                             ロングステイ研究会幹事 伊庭

 


 

この指とまれバリ島ツアー報告

  この度掲題の“バリ島ツアー”に夫婦で参加させていただきましたのでその内容及び感想を下記にご報告いたします。

今回の参加者は私ども中村夫婦そしてプランナー兼コーディネイターの滝本さんと友人2名5名でした。ツアーとしてはいささか少人数であったのですが、それはそれでフレンドリーな雰囲気で、私ども 夫婦は初めてのバリ島の訪問です。  

6月15日、ガルーダ・インドネシア航空で一路バリ島に向かって飛び立ちましたが、私事で恐縮ですがこの航空会社のコックピット、クルー共わたしの最終勤務ホテルを宿舎として利用いただいており、これもなにかの縁と嬉しくなりました。クルーたちのきびきびした立ち振る舞いは現役時代ロビーでよく見かけたオフ時にジーンズとTシャツで寛いでいた彼らからはとても連想出来ないプロらしさを見せられ流石アジア系航空会社!と感じ入った次第です。  

ウブドの宿泊は「ヴィラ・スマナ」ホテル】
 予定通り現地時刻の16:40にバリ島のデンバサール空港に到着し、今宵の宿泊地ウブドに向かいました。1時間余のドライブで到着ということで周りにはなにもない暗闇のなかで下車しますとあたりに蛙の鳴き声がこだまし、空気が澄んでいるせいで満天の星がまたたき降ってきそうな多さで、ガイド氏の説明で日本では拝めない南十字星の輝きも確認することが出来ました。宿泊ホテルは「ヴィラ・スマナ」という名の客室の全てがヴィラ形式で客室数は10室という小規模ホテルで各部屋の天井は高く編んだ籐のようなしつらえで大型扇風機がゆったりと回り、壁際には素朴ななかにも温かさのある地元色の強いがっしりした家具が配され、ベッドは天蓋付きでTVはもとよりラジオ、時計もなく、機能と効率ばかりが優先の日本の都市ホテルに長年勤務していたものですから当初はびっくりさせられました。 夕食懇談中には部屋の壁にヤモリが這っていたりしていかにも山・丘陵にあるホテルといった風情を醸し出しております。こんな訳ですから天蓋と蚊帳?つきのベッドのもつ意味があるのでしょう。学生時代に箱根、軽井沢、河口湖などのリゾートホテルで実習をしましたが、同じリゾートホテルでも趣の全く異なったホテルでした。 

 2日目早朝鶏と犬の鳴き声で目が覚めカーテンをあけ、木製のブラインドを繰りますと目前のテラスにはプライベートプールが用意され、その前方には明るく輝く緑の木々と美しく咲き誇る花々が目に飛び込んできました。昨夜はなにしろ真っ暗闇に蛙、ヤモリですから正直のところ「これはえらい処にやって来た」と不安になったものですがすがすがしい景観と空気に不安はすっかり蔭を潜め今後のバリ島での展開への期待感で胸がふくらみました。  

 

 朝食は広大な庭園のなかの周囲には壁のない大型の東屋のようなところでツーオーダーでのんびり採ることになるのですが、食卓のすぐ前にはエッジレスプールがあり、その前方の小高い丘に大きなやしの木が生い茂り早朝の清涼感を演出しております。ゆったりと注文して好みの朝食をとることなど殆どないわたしたちにリゾートの過ごし方の本質部分を確認させる貴重なひとときでありました。ホテルの周辺の丘陵にはライステラスと呼ばれる棚田が広がり日本の農村の原風景を連想させる懐かしさを感じさせるものでした。  

 【スパ体験】
 朝食のあとは今回期待の最右翼・スパです。120分のコースを予約したのですが、なんと!地元のうら若き美女が担当してくれ、青空の下で川のせせらぎの音を耳にフットバスに始まり、様々な彼女たちの渾身の施術、フラワーバスそしてバリ式マッサージにいたるまで心身ともがとろけるような 、まさに極楽浄土とはこんなものか と思わせる桃源郷に踏み込んだ心地よさの至福のひとときでありました。ここのスパは一度に一組2名ずつしか行わないことになっており ます。

【フォーシーズンズ・サヤンホテル】
 翌3日目、「フォーシーズンズ・サヤンホテル」のパノラマビューのレストランで昼食を採りましたが全体に漂う高級感に満ちた本館ビル棟に18室、ヴィラが42棟のまさにフォーシーズンズ・リゾートに相応しいドラマチックな大型ホテルでした。料理は内容・盛り付けとも工夫が施されており加えてサービスも行き届き充実のランチタイムでした。

 
 昼食後、車でアルマ美術館まで送っていただき木の生い茂る公園の中の美術館でバリ絵画の巨匠の作品を鑑賞しましたが、その折これ等の絵画を所有するアルマ財団の理事長のアグン・ライ氏と親しくなり併設のカフェでご一緒にティータイムを過ごしました。  氏はこの敷地内で30余年来ホテル、レストラン、カフェを経営され幾度来日もされるといった親日家だそうで思わぬ思い出の頁が加わりました。
  
スミニャックの海浜レストラン】
 わたしたちの夕食の場所はスミニャックの海岸沿いのホテルでは北端に位置する46棟のヴィラから成るハイクラスのヴィラホテル「ザ・サマヤ」の海浜レストラン“ブリーズ”です。海辺の砂浜にデッキ状の床が張られ随所に大きな提灯がつられ真っ白なテーブルクロスの張られたテーブルが並びレストランの名前の通り海からのそよ風が心地よい素敵なレストランでした。 イタリア風にアレンジされた魚料理は付け合せのリゾットを含め美味でサービスも洗練され満足のゆくロマンチックなひとときでした。

【サヌール 
バリ・ハイアット・ホテル】  
 食事の後サヌールにある宿舎の「バリ・ハイアット」に行き玄関で歓迎のレイを掛けてもらいチェックインしました。このホテルは389室のサヌール屈指の老舗大型ホテルでエキゾチックムードあふれる伝統的なバリスタイルの建造物で広大なトロピカルガーデンには野生のリスが見られ説明を聞きながら案内されるガーデンツアーもあります。熱帯植物に囲まれた庭園には2面のプールがあり、庭の先に広がる細かい白砂のビーチには数多くのビーチパラソルとデッキチェアーがならび欧米系のリピーターの多いことでも知られています。客室は落ち着いたブラウン系のカラーで統一され窓からは庭園の木々が望まれます。 
 4日目朝、大きな屋外レストランでブッフェ形式の朝食を採りましたが、人件費が安いせいか調理人が4〜5名も出張っており注文を受けながら様々の卵料理やワッフル、ホットケーキなどを作ってくれますが開放的な雰囲気で居心地のよいレストランでした。

【ブルガリのアフタヌーンティー】
 今回のお楽しみの目玉、「ブルガリホテル」でのアフタヌーンティに行きました。  世界の高級ブランド「ブルガリ」と「マリオット」が提携し起こしたブルガリ・ホテルズ&リゾーツがミラノに次いで2番目にオープンさせたホテルで バリ島の南部ピカトウの最南端のインド洋の絶景を眼下に望める断崖絶壁の上にあります。全てがヴィラ形式からなり全部で59棟のゆとりのヴィラは海に向かって段々畑のように建っているのですがルームチャージはナント!1,300j〜6,500jだそうで、こうったホテルに滞在するにはバトラーサーヴィスを自由に使いこなせなくては利用価値がなく流石というか浮世離れした価格にしばし絶句の世界でした。 
 そのホテルのエッジレスプールの横にある大きな開放的なバリ様式のオーシャンビューのバーでの2時間程度のアフタヌーンティは料理の内容、サービスとも洗練されており、すばらしく満足のゆくものでした。サービスのウエイター、ウエイトレスはいずれも現地の人なのですが選りすぐりの容姿端麗者ばかりでその動作はシックのうえにエレガントでさえあり流石「ブルガリ」とうならされたものです。  その後 、断崖絶壁に建つウルワツ寺院に参拝して沈みゆく夕日を背景に1,000名前後の観客が取り囲むなかで演ぜられる迫力満点のケチャックダンスを鑑賞しました。特に終演間際の円陣に座り込んだ多くの半裸の男たちのケチャ、ケチャのコーラスの中で円形に焚いた火の中で踊る様は驚きと悲鳴の連続のすさまじいものでした。  

 5日目は終日自由行動になっており、めいめいサヌールの街に出て買い物やカフェで果物ジュースを堪能し、プールサイドや海岸で多くの欧米人のカップルに混じっての日光浴で過ごしました。夜はホテルから至近距離にあるレストランへ徒歩で行き軽い食事をしました。 
 最終日の6日目午前中はホテルでゆっくり過ごしてチェックアウトののち、サヌール郊外のトパティにあるアタ製品老舗ブランドの“アシタバ”工房に行きました。アタという植物のつるを丁寧な手作業で編んだバッグ、かごや敷物などを天日で乾燥させたのちに蜂蜜などを塗りこんで窯のなかでココナツの殻の煙で時間をかけて燻蒸し独特の飴色や艶を出すそうでこれ等の工程も見せてもらえます。燻蒸によって防虫効果もあるらしく大事に使えば100年はもつ というのがここの売りだそうです。比較的不便な場所にかかわらずわたし達以外にも日本人のツアー客が買い物に来ており随所で「メチャ安い」、「信じられんほど安いなあ」、「こんな値段でいいの」といった声が聞かれるほどに日本で購入することに比べますと廉価なようです。皆さんお気に入りのバッグをはじめ雑貨をゲットして満足のうちに
22日00:55に帰路に着きました。 

 今回の楽しいバリ島ツアーは幕を閉じましたが出来ることなら来年もバリに行きたいと願うほど充実の1週間でした。これも偏に今回の旅行のプランを熟慮のうえお世話いただいた滝本さんのお蔭と心から感謝申しあげ、いささか饒舌に過ぎたご報告といたします。                           (中村 好男記)


 

バリ ヴィラスマナ客室 ヴィラスマナのレストラン ウブドの元気な子供たち
ウルワツ寺院 ケチャックダンス 沈み行く夕日
 

    シニア会この指とまれバリ島ツアー 2009  
  6月15日(月) 09:00 関西国際空港 ウィング・Eカウンター前集合    
1     11:00 ガルーダ・インドネシア航空 GA−883にて一路バリ島へ    
      16:40 デンパサール空港到着、ウブドのホテルへ    
        ビラ スマナ泊
  6月16日(火)   ホテルにて朝食後、終日SPAなど      
2       17:30-ワルンエナックでインドネシアンの夕食と19:30レゴンダンス鑑賞    
        ビラ スマナ泊
  6月17日(水)   ホテルにて朝食        
3       12:00 フォーシーズンズで昼食、ウブド中心地でショッピングなど   
        18:00ブリーズでウエスタンサンセットディナー、サヌールのホテルへ21:00  
        バリハイアット泊
  6月18日(木)   ホテルにて朝食        
        09:00−スミニャック・レギャンにてショッピングなど    
4       15:00ブルガリハイティーとウルワツ寺院の18:00ケチャックダンス鑑賞  
        20:30カラメルレストランにてロブスターディナー後、ホテルへ22:00  
        バリハイアット泊
5 6月19日(金)   ホテルにて朝食、終日自由行動      
        バリハイアット泊  
  6月20日(土)   ホテルにて朝食        
6       12:00 ホテルC/O後、(各自昼食)      
        13:00−オーキッドガーデン・アタ工房見学、クタ・レギャンショッピング、空港へ  
7 6月21日(日) 00:55 GA−882にて帰国の途へ      
      08:30 関西国際空港着