参加者は8名(会員5名、ゲスト3名)、全員キューバ旅行は初めてです。旅の目的は、4つの世界遺産
「ハバナ旧市街」、「シエンフェゴス歴史地区」、「トリニーダ旧市街」、「ロス・インヘニオス渓谷」
を巡ること。文豪ヘミングウェイと革命の英雄チェ・ゲバラゆかりの土地を訪ねること。社会主義国家の
現状を見ること。最後にキューバ最大のビーチリゾート、「バラデロ」を訪ねることです。
革命(1950年)で最も成功したことは「教育」と「医療」と言われています。教育は大学まで全て無料、
医療も同様です。キューバは医師を中南米各国に輸出をしている位医療は発達しています。子供の教育費
や老後の医療費を心配しなくてもよい国キューバ。
資本主義の先進国日本、貧富の格差がひろがりつつある日本、生活消費物資が不十分でも心豊かに暮らす
キューバ。ラテン系民族の気質、恵まれた気候、教育や医療の充実、食料の保証、生活に密着した音楽
など日本とは違う豊かさを感じました。
革命の英雄チェ・ゲバラはアルゼンチンの出身で医師。メキシコに亡命中のカストロと運命的な出会い
をし、革命軍に加わります。サンタ・クララは親米バチスタ政権を倒すきっかけとなった装甲列車の
攻撃地がそのまま残され聖地となっています。市内にはチェ・ゲバラの霊廟があり、彼の遺骨(DNA鑑定)
と戦った仲間の遺骨が納められ訪れる人が絶えません。
バラデロは最大のビーチリゾート、革命前はアメリカの大金持ち、ハリウッドの映画俳優等の別荘地でした。
デュポン家やアルカポネの別荘もありました。近年はスペイン資本が入り、多くのリゾートホテルが建設
され、カナダ、スペイン、ロシアからの避寒客で賑わっています。リゾート地のホテルはオールインク
ルーシブAll Inclusive、滞在中の費用は原則全て含まれる社会主義独特のスタイルです。社会主義国家
の影の部分よりも光の部分が印象に残る旅でした。世界のどこにも無い国それがキューバでした。
海外旅行研究会幹事 清野 進
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